石目打 (いしめうち) 石目打は先を尖らせたり荒らしたりした鏨を使用して素地を打ち込み、特定の模様や変化を加える手法です。魚々子とも類似点がありますが、鏨の形状と使用方法が異なります。石目打には単一の単位文様に特化した鏨が使用されます。これらの鏨には、針石目鏨、毛打鏨、千鳥石目、菊石目などさまざまなものがあり、それぞれ異なる文様や模様を打ち込むために使われます。専用の鏨を使用して素地に規則的な模様を打ち込むことで、地の一部分に石のような質感を与えることです。 <参考> 大滝幹夫『日本の美術 第305号 金工-伝統工芸』至文堂、1991年 會田富康『鋳金・彫金・鍛金』理工学者、1975年