糸鋸

(いとのこ)

糸鋸は、切断機や切鋏、では難しい場合や、それらで切断できない直線や曲線、内部文様の細かい透かしに使われる工具です。透し文様や装身具製作には欠かせない道具であり、刃からツルまでの幅に大小さまざまな種類があります。

金工用の糸鋸刃は太さによって5番から6/0番まで分類され、5番、4番、3番、2番、1番、0番、2/0番、3/0番、4/0番、5/0番、6/0番と番号が大きいほど太く、0番、6/0番になるほど細くて刃も細かくなります。糸鋸刃は錆びると折れやすくなるため、ろう紙に包むかケースに入れるなどして湿気を避けるように保存に気を付ける必要があります。

<参考>

  1. 日本金工作家協会編集委員会『彫金・鍛金の技法Ⅱ』日本金工作家協会、1970年