ポンチ

ポンチ(針石目)は、金属工芸で重要な道具の一つで、金属に小さな穴を開ける、印をつける、または装飾を施すために使用されます。用途や目的に応じて、さまざまな種類のポンチが存在します。

センターポンチは、金属に穴を開ける際にドリルの刃が滑らないように、最初に小さな凹みを作るために使います。ハンマーでポンチの頭を叩くことで、金属表面にくぼみを作ります。このくぼみがガイドとなり、ドリルの位置を正確に保ちます。

装飾用ポンチは、金属表面に模様やデザインを刻むために使われます。先端がさまざまな形状になっており、叩くことで金属に多様な模様を刻むことができます。これにより、装飾的なデザインやテクスチャを金属に施すことができます。

ポンチを使用する際は、硬い作業台や金床の上で行うことを推奨します。

<参考>

  1. 日本金工作家協会編集委員会『彫金・鍛金の技法Ⅱ』日本金工作家協会、1970年
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