当て金
(あてがね)
当て金は鍛金に用いる道具で、その種類は多岐にわたりますが、基本的なものを以下に紹介します。
- 打立て当て金
木台に直接打ち込むもので、作品のサイズや形状に応じて様々な種類があります。皿や盤のような広がった形には1本で対応可能ですが、口が小さい花瓶のような形状には柄を曲げる必要があり、次に述べる「への字当て金」が使用されます。 - への字当て金
柄が「へ」の字に曲がった形状で、木台に穴を開けて固定して使用します。 - 底打ち当て金
器物の底を作る際に用い、打立て当て金同様に木台に打ち込んで使用します。 - しゃくれ
首が細い花瓶や壺などの制作に適しています。 - 鳥口(とりぐち)
鶴首形の花瓶など特殊な形状の作品に使用されます。
各当て金は、用途に応じた形状や施工箇所により使い方が工夫されています。