紫金 (しきん) 紫金は金工において使われる合金で、純金に対して特定の割合で銅を合わせたものです。通常は1匁(もんめ)の純金に対して2分または1分5厘の紫金合金が使用されます。 この合金は純金と銅を混ぜ合わせることで作られ、その名の通り紫色を帯びる特徴があります。紫金は、一般的な金属とは異なる色調を持ち、象嵌などの装飾工芸や美術工芸で用いられます。特定の色合いを求める際に活用され、その美しい紫色が作品に独特な魅力を与えます。 <参考> 香取正彦 井尾敏雄 井伏圭介『金工の伝統技法』理工学社、1986年 大滝幹夫『日本の美術 第305号 金工-伝統工芸』至文堂、1991年