黒四分一 (くろしぶいち) 黒四分一は四分一の一種であり、朧銀とは異なる美的印象を持つ合金である。この合金は、渋さではなく黒色の妙味を特徴としており、見る者に独特の印象を与える。 調合は赤銅と四分一を割金として使用するが、朧銀四分一とは異なる色彩効果と硬度を持っている。四分一や黒四分一は、鋳金や鍛金用の素材として利用されるが、特に四分一の鍛造は極めて困難な作業とされている。 <参考> 大滝幹夫『日本の美術 第305号 金工-伝統工芸』至文堂、1991年