白銅

(はくどう)

白銅は古代と現代で定義が異なります。古代では、と錫の合金である青銅の中でも錫含有量が20%以上のものを「白銅」と呼び、銀白色を呈する高錫青銅がそうでした。硬くて脆い性質を持ち、鋳造に適しており、鏡に使われることがありました。

一方、現代の白銅は、銅に25%のニッケルを含む合金を指します。に似た光沢と高い耐久性が特徴で、食器や硬貨などに使用されます。日本では、100円や50円硬貨にこの白銅が用いられ、500円硬貨にも以前は使われていましたが、新しい500円硬貨では亜鉛を加えて少し黄色味を持たせています。

<参考>

  1. 増本健『金属なんでも小事典』(P90)株式会社講談社、1997年
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