鎚起

(ついき)

鎚起は、日本の伝統的な金属加工技術で、別名「うちもの」とも呼ばれます。この技術は金鎚を用い金属を打ち延ばし、絞り、ならし、または装飾として「鎚目」をつけるなどして、花器や酒器、喫煙具など様々な形状を作り出します。一般的には同心軸丸形の作品が多いですが、中には丸形よりも難しいとされる「箱物」「角物」も含まれています。技術者の意のままに金属を加工する高度な技術で、日本の伝統工芸の一つとして受け継がれています。

<参考>

  1. 日本金工作家協会編集委員会『彫金・鍛金の技法Ⅱ』日本金工作家協会、1970年
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