彫りくずし (ほりくずし) 彫りくずしは高肉彫り、肉合い彫りなど他の彫りかたと直接関連するもので、彫り始めからすべてを彫り起こす場合と、基本的な形やあらましがすでに存在している上に細部や特定の文様を追加で彫刻する方法があります。具体的には、あらかじめ作品を鋳造したものに施すか、もしくは素地板そのものに彫刻を施すことで行われます。彫りくずしには、専門の鏨を使用する場合もあれば、さまざまな種類の鏨を組み合わせて使用する場合もあります。 <参考> 會田富康『鋳金・彫金・鍛金』理工学者、1975年